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犬・猫の血尿はすぐ病院へ!色別(赤/茶/ピンク)の危険性も解説

犬や猫のおしっこに血が混じっているのを見つけると、驚きと不安で頭が真っ白になってしまう飼い主様も少なくありません。

元気があったとしても猫の尿道閉塞のように数時間で命に関わる病気が隠れていることもあるのです。場合によっては夜間でもすぐ病院を受診する判断が必要となるでしょう。

今回は、犬や猫の血尿の色やにおいの違いから緊急度を見極めるポイントや、病院と自宅でできる対応方法まで、丁寧に解説していきます。

■目次
1.血尿とは?色・におい・行動の変化から読み取れるサイン
2.犬と猫で違う“血尿のリスク”|特に雄猫は緊急度が高い理由
3.血尿と一緒に見られる「危険サイン」と緊急度の判断
4.自宅でできる初期対応|やってはいけないNG行動も確認
5.動物病院で行う検査と治療の流れ
6.まとめ|血尿は“病院へ行くべきサイン”

血尿とは?色・におい・行動の変化から読み取れるサイン

血尿とは、文字どおり尿の中に血液が混じった状態を指し、犬の尿が赤い、猫のおしっこがピンク色や茶色っぽく見えるときに疑われます。

はっきり赤く見える場合もあれば、トイレ砂がうっすらピンクに染まる程度のこともあり、血尿の色だけでは軽症か重症かを完全には判断できません。

尿の色だけでなく、においの変化、頻尿、トイレで力む様子、鳴いて痛がる行動などを観察し、危険なサインを見逃さないことが大切です。

<血尿の緊急度チェック>

血尿を見つけたら、まずは落ち着いて色や頻度、犬や猫の様子を確認しましょう。

🔶鮮やかな赤色
疑われる病気:膀胱炎、尿道炎、結石、腫瘍、外傷など
緊急度:当日中の受診を推奨

頻尿、排尿時の痛み(鳴く・いきむ)、血がポタポタと出る、尿が出にくいなどの症状がある場合は、数時間以内に受診してください。
雄猫や小型犬では尿路閉塞のリスクもあるため、排尿困難が見られた場合は緊急対応が必要です。

🔶薄いピンク色
疑われる病気:軽度の膀胱炎、腎臓・尿道の炎症など
緊急度:当日〜2日以内の受診を推奨

食欲や元気があり、排尿も普段通りであれば翌日までの受診でも検討可能ですが、食欲低下、元気消失、繰り返す場合は当日中に受診してください。

🔶茶褐色〜コーラ色
疑われる病気:重度膀胱炎、腎障害、溶血性疾患など
緊急度:すぐに動物病院での検査・診察が必要(救急対応)

尿の色と併せて、元気がない、黄疸、発熱、脱水、歯ぐきや瞼の裏の白っぽさなどが見られる場合は、命に関わる可能性があるため至急受診してください。

血尿の色だけでは原因や重症度の判断は困難です。異常を感じたら写真や尿を持参し、速やかに受診することが重要です。

犬と猫で違う“血尿のリスク”|特に雄猫は緊急度が高い理由

同じ血尿でも、犬と猫では起こりやすい病気や緊急度が違い、同じ症状でも注意すべきポイントが異なります。

<犬の血尿>

犬では細菌性膀胱炎や膀胱結石が比較的多く、早めの治療で改善を目指せるケースも少なくありません。
また、加齢とともに膀胱炎や結石が増える傾向にあります。

<猫の血尿>

猫では膀胱炎や結石にくわえて、尿道閉塞のように短時間で命に関わる場合が少なくありません。
特に雄猫は尿道が細くカーブしているため詰まりやすく、血尿が出た段階で「おしっこが出ない」「少ししか出ない」状態なら、迷わず受診が必要です。
そして、ストレス性膀胱炎や尿道閉塞など、生活環境や体質が強く関わる病気が目立ちます。

また、雌犬・雌猫は共通して、尿道が太く短く、閉塞は少ないですが膀胱炎は起こりやすい体の構造をしています。

🔶雄猫の尿トラブルは「すぐ病院」へ
雄猫は構造上、尿道が細く途中で曲がっているため、小さな砂のような結石や粘り気のある栓(尿道栓子)でも詰まりやすい体質です。

尿道閉塞が続くと、数時間から半日ほどで腎不全やカリウム異常による不整脈が進行し、命に関わる危険な状態に陥ることがあります。
雄猫の血尿や頻尿は、「少し様子を見る」ではなく「すぐ病院」が基本と考えてください。

血尿と一緒に見られる「危険サイン」と緊急度の判断

犬や猫の血尿は、それだけでも動物病院での検査が必要なサインですが、他の症状が一緒に出ているかどうかで緊急度はさらに変わります。

犬でも猫でも共通する危険サインです。

・トイレで力むのにおしっこが全く出ない、または数滴しか出ない
・何度もトイレに行き、落ち着きがなく鳴いて痛がる
・急に元気がなくなり、ぐったりして動きたがらない
・嘔吐が続く、食欲がほとんどない
・お腹や陰部を触ると強く嫌がる、怒る、鳴く

このような症状が見られたら、すぐ動物病院へ行きましょう。

自宅でできる初期対応|やってはいけないNG行動も確認

血尿に気づいたら、飼い主様が落ち着いて行動することが、その後の診断や治療に大きく役立ちます。
まずは犬や猫の様子をよく観察し、尿の色、量、排尿の回数、痛がる仕草がないかを確認しましょう。

焦って人用の薬を飲ませたり、ネット記事の民間療法を試したりするのは逆効果になることが多く、危険です。

<自宅でしてほしい観察と記録>

動物病院での診察をスムーズに進めるためには、自宅での観察と記録がとても役立ちます。
可能であれば、排尿の様子をスマートフォンで動画や写真に残し、トイレ砂の色の変化や血の付き方も控えておきましょう。

尿の色:透明〜黄色、ピンク、赤、茶色、コーラ色など
尿の量・回数:普段より多いか少ないか、回数が増えたか
排尿の様子:力んでいる、時間が長い、鳴いて痛がるなど
全身の状態:元気、食欲、嘔吐の有無、ぐったりしていないか

水分摂取は、普段どおり飲めていれば無理に増やす必要はありませんが、脱水が心配な場合は獣医師に相談して方針を決めると安心です。

動物病院で行う検査と治療の流れ

血尿で受診すると、まずは問診や身体検査で全身状態や痛みの有無を確認し、そのうえで尿検査や超音波検査などを組み合わせて原因を調べていきます。

尿検査では炎症や結晶の有無を調べ、超音波検査やX線では結石や腫瘍などの有無をチェックし、必要に応じて血液検査で腎臓の状態や貧血など全身の健康状態も評価します。

<疾患と治療の方法>

膀胱炎→薬物療法、生活管理など
結石症→食事療法や手術など
尿道閉塞→カテーテル、点滴治療、入院管理など

動物病院が「血尿が出たら、すぐに病院へ」とお伝えしているのは、膀胱炎や結石といった局所の問題だけでなく、腎臓病や内臓疾患が隠れていることもあるからです。

早期に原因がわかれば、薬物療法や食事療法など体への負担が少ない治療で済む可能性が高まります。

まとめ|血尿は“病院へ行くべきサイン”

犬や猫の血尿はどんな色であっても「何かが起きている」という体からの大切なサインです。

元気や食欲があっても、膀胱炎や結石、腎臓病、内臓疾患などが隠れていることがあります。特に血尿にくわえ「おしっこが出ない・少ない」状態は一刻を争うケースが多いです。

少しでも尿の色や排尿の様子に違和感を覚えたら、自己判断で様子を見続けるのではなく、早めにかかりつけの動物病院へ相談してみてください。

早い段階で受診するほど治療の選択肢は広がり、犬や猫の体への負担も小さく抑えられる可能性が高くなります。

 

栃木県宇都宮市にある『さかきばら動物病院』
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