犬の膀胱炎について┃特に冬は要注意

膀胱炎は頻尿、排尿時の不快感や痛み、尿に血が混じるなどの症状を引き起こす膀胱の炎症です。人間でも比較的よく見られる身近な病気のため、危機感を持つ飼い主様はあまり多くないかもしれませんが、膀胱炎の原因や程度によっては、尿道閉塞を起こし、命の危険をもたらすケースもある怖い病気です。

今回は犬の膀胱炎の症状や原因などについて解説していきます。

原因

犬の膀胱炎の原因は、尿路結石やストレスなど多岐にわたるものの、大半は細菌感染が原因と考えられています。
細菌が膀胱内に入り、増殖することで、炎症を引き起こします。

加えて、気温の下がる冬場は飲水量が減り、免疫力も低下するため、特に膀胱炎になりやすいと言われています。

症状

犬の膀胱炎では以下のような症状がみられます。

・以前と比べて排尿する回数が増えた
・尿に血が混じっている
・犬が排尿するのを嫌がる
・トイレ以外で排尿してしまう
・排尿前後にやたらと陰部を気にする

また尿路結石症と同様に、尿道閉塞という状態になり尿が出なくなると、急性腎不全や尿毒症を起こし、ぐったりしたりけいれんを起こしたりすることもあります。この状態になると場合によって、数時間〜数日で亡くなってしまうこともあるため、早急に動物病院を受診する必要があります。

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診断方法

原因は多岐にわたるため、尿検査や超音波検査を行って膀胱炎を引き起こしている原因を特定します。

また、必要に応じて血液検査やレントゲン検査を行うこともあります。

治療方法

犬の膀胱炎の治療方法は、症状の程度や原因によって異なります。

例えば、最もよく見られる細菌感染が原因の場合は、細胞を減らすための抗生物質や消炎剤が用いられ、結石が原因の場合は食事療法により結石を溶解したり、手術で結石を摘出したりすることもあります。

そのため、膀胱炎の原因を見極め獣医師とともに最適な治療計画を策定することが重要です。

予防方法

膀胱炎の発症予防のためには、飲水量の増加や運動不足解消、ストレス緩和などが有効です。
特に冬場は飲水量が減少する傾向にあるため、ドライフードをふやかしたり、ウェットフードを加えたりして、飲水量を増やすことなどが有効な対策となります。加えて、水飲み場を増やしたり、温かい部屋の中に水飲み場を移動させたりするなどの工夫をするとよいでしょう。

まとめ

膀胱炎は冬に多く発症し、重症化すると命の危険もある病気です。
原因は多岐にわたりますが、飲水量の増加や運動不足解消、ストレスの緩和などで発症リスクを低減できます。また、普段から意識して愛犬の排尿の様子を観察しておくことで、膀胱炎などの泌尿器疾患を早期発見できる可能性が高まります。今回解説した膀胱炎の症状が見られたり、愛犬の排尿時の様子がいつもと違うことに気づいたら、様子を見ずにすぐに獣医師に相談しましょう。

栃木県宇都宮市にある『さかきばら動物病院』
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